総合医療学講座

幅広い診療能力を有する総合医の育成及び大学病院と地域医療機関との連携形態(地域医療の充実)の確立を目的として

総合医療学講座への思い

"総合医"と"総合力のある専門医"

近年総合医という単語を目にし、耳にすることが多くなっています。それは、何故。

我が国の医療事情には、非常に奇妙な現象が出現しています。世界でも有数の診療レベルを有しながらも、世界でも有数の医師不足。そのために医療資源の地域格差、診療科格差は深刻な問題となり、万人が等しく医療保険をかけながらも受ける医療の質と量に差が出ています。1980年を最高に増え続けた医師数はその後年々減少、気がついてみれば各臓器の専門医数が減少しただけでなく、自分の専門以外は診ないあるいは診れない医師が増え、患者のたらい回し現象を引き起こしてしまったのです。“昔は良かった”ではありませんが、専門以外の患者も診ることの重要性が再認識され新臨床研修制度が始まり、更には2008年には医学部定員を増やす施策が開始され、年間1000人の医学部増員となったのです。しかし、地域格差を埋めるほどの専門医育成には少なくとも10年を要します。これからの10年後は、まさに2025年問題に遭遇し、患者の高齢化とともに多疾患を抱える患者が増えてくるのです。これでお分かりでしょう、今求められる医師像は、“総合診療医”であり“総合力のある専門医”です。厚労省は2020年東京オリンピックまでに30,000人の総合医育成の目標を掲げました。しかし、2014年現在の総合医は総合内科専門医10,5000人、家庭医療専門医400人です。2017年開始の新専門医制度は、この総合医、総合力のある専門医育成を願って始まる制度でもあります。

我が島根大学医学部総合医療学講座は、今最も求められる医師像を

10年、20年後あらゆる患者に対応できる、守備範囲の広い『本当に頼りになる総合診療医』

と定め2013年医師育成を開始しました。

<研修理念ASK>

Attitude(心と態度)・Skill(技術)・Knowledge(知識)

Attitude(心と態度)・Skill(技術)・Knowledge(知識)

総合医・総合力のある専門医は、general mindという種から生まれる
<大学病院と地域中核病院を一体化した研修システム>

general mindの種は何処で植え付けることができるのか。それはgeneral mindを身につけた指導医のもとでこそできます。そして、general mindを持たねば患者の要望に十分に応えることはできない診療の場でこそできるのです。そのコンセプトのもと、総合医療学講座の教員が島根大学医学部附属病院大田総合医育成センターを研修の場として指導します。大田総合医育成センターこそ、地域中核病院である大田市立病院の中に作られた大学のサテライトキャンパスです。育成センターにはgeneral mindを持った教員が常駐し通常の診療をしながら研修医の指導を行います。研修医、学生はこの2つの研修の場を往復することにより大学での先進医療と地域でのプライマリケアを研修するうちに知らず知らずにgeneral mindの種を植え付けていくことになります。

大学病院と地域中核病院を一体化した研修システム

<進む研修環境の整備>

総合内科専門医後期研修プログラムと家庭医療専門医後期研修プログラムの実践の場としていることから、研修環境の整備は必須です。

  1. 様々な疾患を一同に集めての総合診療科設置
  2. 屋根瓦チーム医療の実践
  3. 大学図書館へのインターネット直接アクセス(文献down loadし放題)
  4. テレビ会議システムによる多施設との総合診療カンファレンス
  5. 臨床研究コーディネータ(CRC)配備
  6. 国内、海外の著名な総合医による総合診療指導
  7. 新病院建設決定(平成29年度)
  8. 大田医師会「若手医師キャリアップ支援チーム」在宅診療から看取りまで

進む研修環境の整備

進む研修環境の整備

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